食生活Q&A - 管理栄養士の先生方が食生活の疑問に答えます!

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2012年02月01日

ご質問

圧力鍋と美味しさの関係

 はじめて圧力鍋を買うつもりで、調べています。どうして、圧力鍋だと美味しくできると言われるのか不思議です。
 沸点が高くなるので加熱時間が短くてすむ、ここまでは分かります。そのことと美味しさの関係がわかりません。旨み成分が増えるわけじゃなし、むしろゆっくり熱を通したほうがいいと言われる料理はどうなっちゃうんでしょう。結局のところ圧力鍋だと「やわらかい」というだけのこと? 歯ごたえあるものが好きな人には、美味しくなかったりして……。
 どっちみち、もう買うつもりなんですけど、納得したかったので質問させていただきました。何卒宜しくお願い申し上げます。

ぴにょこ さん

お答え

 食物の美味しさには、味だけでなく食感もあります。軟らかくなるとか、味が中まで染み込んでいて噛むとじわーっと広がるとかです。軟らかさひとつとっても、ぐちゃっと崩れる軟らかさもあれば、触るとホロッと崩れるようなもろさもあります。味については、おっしゃるように成分が増すわけではありませんが、でんぷんが糖に変ったり、たんぱく質が分解してアミノ酸になれば「美味しくなった」と言われます。酸が分解されれば、比率的に甘く感じます。美味しさの背景はいろいろあるのですから、何をもって美味しいと感じるかは、料理や個人の好みで異なります。


 圧力鍋は、何を調理したくて、何の料理を作りたくて、買い求めるのか。目的によるでしょう。短時間で調理できる圧力鍋では、エネルギー節約、形を崩さないなどの利点があります。また圧力鍋に限らず最近は、何層構造とか、蓋に重さがあって機密性が高い鍋が売られています。厚手で機密性の高い鍋で揚げ物をすると、火通りがよく短時間で揚がりますので、吸油率が低かったと記憶しています。


 一方で、早く料理しなくて良い物もありますね。煮魚は、煮汁をすくってかけながら味をしみこませていきます。圧力鍋で調理する場合でも、味がなじんだりしみ込む時間が欲しくなるかもしれません。

今回、回答いただいたのは…
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栄養学博士/管理栄養士
根岸由紀子
女子栄養大学 准教授
栄養科学研究所 食品成分分析センター
管理栄養士ですが、大学では食品の研究をしています。ご質問は、なるべく具体的にお願いします。食品成分や調理・加工に関することは得意ですが、「○○に効く」というのは苦手です。美味しい物大好き人間です。
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